- マスクから換気装置へ
興研の主力製品である防じんマスク、防毒マスクは、有害な粉じん、ガスから労働者や医療従事者の健康を守るために使用されますが、マスクの装着には息苦しさや煩わしさが伴ってしまいます。そうした負担から作業者を解放するため、当社ではマスクの改良、改善を進める一方で、換気装置の事業を展開しています。
換気装置が導入されると、マスクは必要なくなります。しかし「作業者の健康を守るという本来の目的を達成できるのであれば、マスクでも換気装置でも良い。」というのがソリューションを提供する企業のあるべき姿との考えのもと、換気装置事業を展開しております。
- プッシュプル型換気装置の普及
1990年代当時の粉じん・ガス環境を改善するための換気装置の主流は局所排気装置でした。当社は、より効率的に換気するシステムとして開放式プッシュプル型換気装置の研究開発を行い、「KOKENLAMINAR(コーケンラミナー)」を、完成、発売しました。
「KOKENLAMINAR」は、オープンという使いやすさを保ちながら、粉じん、ガスのばく露低減効果の高い換気装置として、現在までに産業向け、医療向け合わせて約4,000件の施設で使用されています。
労働安全衛生法の各規則において設置が認めれていたのは、局所排気装置のみでしたが、当社の「KOKENLAMINAR」の普及などに伴い、現在ではプッシュプル型換気装置も法的に認められています。