マスクを着けて息を吸った時に、マスクの内側は陰圧になります。もしも顔とマスクの間にすき間があれば、必ずそのすき間からマスクの外の空気が直接漏れ込みます。すき間が大きいほど漏れ込みが多くなり、マスクを着けているのに、フィルターを通らない空気を多く吸い込んでしまうことになります。
マスクの着用は、菌やウイルス等を含む空気をフィルターでろ過して吸うことで吸入防止の効果を得ることができます。どんなに高性能なフィルターを使用していても、漏れ込みが多くては意味がありません。
すき間のできやすい場所は、鼻のわき、頬、アゴなどですが、マスクによりフィット性は異なります。
では、装着時にマスクの内側には、どのくらいの粉じんが漏れ込んでいるのか。
マスクの外側と内側の粉じん濃度を測定し、その結果からマスク内への粉じんの漏れ率(%)を求めることができます。
漏れ率が低いほどマスク内に粉じんが漏れ込まず、顔とフィットしていることが分かります。
マスクを着用して、マスクの外側と内側の粉じん粒子濃度を測定して、その結果からマスク内への粉じんの侵入率(漏れ率)を求めるものです。
多くの医療現場で、漏れ率を5%以内にすることが推奨されています。
防じんマスクの国家検定規格では、フィルター性能のみの検定であり、顔へのフィットについては検定の可否に含まれません。
特に空気感染対策で用いる場合には、マスクはいわば最後の砦のような役割になりますので、着用者の顔にフィットして、菌やウイルスの吸入防止をすることが重要です。
ハイラック350型は、米国N95合格、日本の防じんマスクDS2合格のマスクであり、フィルター性能の高さは折り紙つきです。
フィットの点については、『FFリップ』と『しめひもの長さ調節』を備えていますので、しっかりフィットすることができます。
空気感染の代表例である「結核」。結核感染対策として、保健所、感染症指定医療機関などでも、多くの施設でハイラック350型を選んでいただいています。
患者さんの吐く息に含まれる菌やウイルスを拡散させないために、患者さんをマスクでミニマム隔離します。
ハイラック350型と同じフィルターを使用し、『FFリップ』と『しめひも長さ調節』を備えています。
吸気口より空気を取り入れ、吐く息はフィルターを通してクリーンな空気を外に排出します。
感染症流行時期に隔離の部屋を十分に用意できない場合、感染症にかかった透析患者さんが他の患者さんと同室で透析を受ける場合など、さまざまな医療現場でご利用が増えています。