ガス対策用マスク


新たなマスクの選択方法

化学物質ばく露対策としてガス対策用のマスクを選ぶ際は、有害物質のばく露限界濃度と作業者のばく露濃度から要求防護係数を求め、要求防護係数を上回る指定防護係数のマスクを選びます。

●ガス・粉じんやミストが混在する環境の場合
吸収缶にフィルタを併用するか、またはフィルタ内蔵吸収缶を取り付けることでガスと粉じんやミストの両方に対応することができます。
要求防護係数1000未満 要求防護係数300未満 要求防護係数50未満 要求防護係数25未満 要求防護係数10未満



防毒マスク、防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具の選択にあたって


 選択にあたっては、以下を満たすことを確認します。
 ・法令等で、マスクの種類や選択の手順が規定されている作業では、法令等に従ったマスクであること。
 ・法令等で規定されていない作業では、要求防護係数を上回る指定防護係数のマスクであること。
 ・発生するガスまたは蒸気が除毒できる吸収缶であること。
吸収缶の種類と適応ガスはこちら
 ・作業時間に対して、十分な除毒性能を持つ吸収缶であること。
 ・ガスと共に粉じんが発生する場合、ガス・蒸気がミスト化しやすい場合は、防じん機能を有する吸収缶であること。
  (防じん機能が粉じんに対する要求防護係数を上回る指定防護係数であることも確認します)
   オイルミスト等が存在する場合には、区分がLタイプの中から適したフィルタ性能をもつもの。
  (防毒マスクの場合;L3・2・1、防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具の場合:PL3・2・1)

 以下の場合は、防毒マスクまた防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具が使用できないため
 要求防護係数を上回る指定防護係数の給気式のマスク(エアラインマスクや空気呼吸器)を選択します。
 ・酸素欠乏環境またはそのおそれがある環境(酸素濃度が18%未満)
 ・IDLH濃度の環境 (IDLH濃度:短時間ばく露で生命・健康に危険がある濃度)
 ・ガス・蒸気の種類または濃度が不明な場合
 ・性質の異なるガス・蒸気が混在する場合
 ・対象のガス・蒸気を除毒できる吸収缶がない場合
 ・対象のガス・蒸気の濃度が0.1%を超える場合
 ・火花の発生により爆発する可能性のある粉じん作業、可燃性ガス環境(電動ファン付き呼吸用保護具に限る) 
 ・使用環境が常温・常湿・常圧から大きく外れる場合(著しく性能が低下するおそれがあるため)

 ◎ご使用の場合は、必ず製品の取扱説明書をご確認ください。
 ◎対象の有害物質に対して各製品が対応できるかどうか不明な場合は、弊社最寄りの営業所までお問合せください。


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