適切なフィルタの交換

防じん機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具のフィルタ交換について 防じんマスクのフィルタ交換について



   ●適切なフィルタ交換を実施するために作業場ごとにあらかじめフィルタ交換の
   スケジュールを立てておきましょう。

   フィルタ交換に役立つツールとして交換台帳をご用意しています。
    ▼防じんマスク用フィルタ交換台帳はこちら 
     ▼防じん用電動ファン付き呼吸用保護具用フィルタ交換台帳は
こちら

   ●フィルタの交換が行えるよう予備のフィルタを常備しておきましょう。


防じんマスクのフィルタ交換について 

フィルタを交換せずに使い続けると・・・


 粉じんがマスク内へ漏れ込むリスクとなります

 フィルタに粉じんが堆積していくと、目詰まりが生じて吸気抵抗が上昇していきます。吸気抵抗が上昇すると息を吸ったとき
 に苦しいだけでなく面体内圧が低下していくため、顔とマスクの間にすき間があった場合には、粉じんが漏れこむリスクと
 なります。
 フィルタ交換をせずに使用し続けていくと、さらに漏れのリスクは増大していくため、適切なタイミングでのフィルタ交換
 が必要です。余裕を持った交換は「漏れ」のリスクをより少なくすることに繋がります。

フィルタ交換のタイミング 〈取替え式防じんマスク〉

 目詰まりが進み「息苦しさ」を感じたら新しいフィルタに交換しましょう。

 粉じん堆積によりフィルタが目詰まりしていくと「息苦しい」と感じます。フィルタ目詰まりの進行具合は、粉じんの種類、
 粒径、発散状況、濃度などに影響されるため、作業環境によって異なります。これらの要因を考慮し作業場ごとに目安
 となる交換スケジュールを立てましょう。

 息苦しくなったり、交換期日の前でもこんな時には新しいフィルタへ交換が必要です。
 ◎ろ過材が破損、変形した場合、穴が開いた場合
 ◎ひ素、クロムなどの有害性が高い粉じん等に使用した場合(1回使用するごとに廃棄)

フィルタ交換のタイミング 〈使い捨て式防じんマスク〉


 使用限度時間を迎えたら新品のマスクに交換しましょう。

 使い捨て式防じんマスクは、使用限度時間の基準が定められています。
 使用限度時間は、それぞれのマスクに表記されています。


 使用限度時間に達する前でもこんな時には新品のマスクへ交換が必要です。
 ◎目づまりにより息苦しくなった場合
 ◎破損や著しい汚れがある場合
 ◎型崩れが生じた場合
 ◎ひ素、クロムなどの有害性が高い粉じん等に使用した場合(1回使用するごとに廃棄)

このような取り扱いは禁止されています

 ◎コンプレッサエアでフィルタに付着した粉じんを吹き飛ばす
 ◎フィルタをたたいて粉じんを払い落とす

フィルタの廃棄方法

 廃棄するフィルタは分解せず、付着した粉じんが再飛散しないよう袋などで密封して廃棄します。
 各マスクの取扱説明書を確認の上、有害物質の付着があることを産業廃棄物処理業者に伝えて適切な処理を依頼しましょう。


防じん用
電動ファン付き呼吸用保護具のフィルタ交換について


フィルタを交換せずに使い続けると・・・

 最大のメリットである高い防護性能が発揮できなくなります

 防じん用電動ファン付き呼吸用保護具(P-PAPR)は、防じんマスクと大きく異なる点として、面体の中へ送風する
 「ファン」の機構があります。呼吸量に対して十分な送風を行うことで面体内が陽圧となり、電動ファン付き呼吸用保護具の
 最大の特徴である「高い防護性能」を発揮します。
 しかしフィルタに粉じんが堆積して通気抵抗が上昇していくとやがて十分な送風量が得られなくなり、面体内を陽圧に保つ
 ことができなくなります。顔とマスクの間にすき間があった場合、粉じんの侵入を防ぐことができず漏れのリスクが高まるた
 め、適切なタイミングでのフィルタ交換が必要です。


 ◎フィルタ目詰まりしたままで使用していると、電動ファンに負担がかかってバッテリーの消費を早めることにも繋がり、
   使用時間を短くする原因にもなります。

フィルタ交換のタイミング 〈P-PAPR〉

 フィルタ交換のお知らせ機能が作動したら新しいフィルタに交換しましょう。

 防じん用電動ファン付き呼吸用保護具の場合、面体内の陽圧が保てなくなった時点がフィルタ交換のタイミング
 です。
 当社製の電動ファン付き呼吸用保護具(BLシリーズ)は、フィルタ交換時期をお知らせする機能が備えられています。
 マスクに付属のフィルタ交換のお知らせ機能が作動したら新しいフィルタに交換しましょう。
 ※製品によりお知らせの方式が異なります。取扱説明書をご確認ください。

 

 お知らせ機能が作動する前でもこんな時にはフィルタ交換が必要です。
 ◎面体内が陰圧になったと感じた場合
 ◎ろ過材が破損、変形、穴があいた場合
 ◎ろ過材が著しく汚れた場合

このような取り扱いは禁止されています

 ◎コンプレッサエアでフィルタに付着した粉じんを吹き飛ばす
 ◎フィルタをたたいて粉じんを払い落とす

フィルタの廃棄方法

 廃棄するフィルタは分解せず、付着した粉じんが再飛散しないよう袋などで密封して廃棄します。
 各マスクの取扱説明書を確認の上、有害物質の付着があることを産業廃棄物処理業者に伝えて適切な処理を依頼しましょう。

CHECK!!  フィルタ交換と同様に重要なバッテリーの充電


 防じん用電動ファン付き呼吸用保護具の送風量が低下する要因は、粉じんの目詰まりだけではありません。
 使用時間の経過とともにバッテリーの電圧が低下した場合も、十分な送風量が得られなくなるため注意が必要です。
 当社製電動ファン付き呼吸用保護具BLシリーズは、バッテリー交換をお知らせする機能が備えられています。
 マスクに付属のバッテリー電圧低下のお知らせ機能が作動したら、休憩所など安全な場所に退避して充電済みのバッテリーに
 交換しましょう。
 ◎バッテリー交換は、粉じんや水滴がない場所で行いましょう。電動ファン付き呼吸用保護具は精密な電子機器を内蔵してい
  るため、バッテリーケース内部やバッテリーが水滴や粉じんで汚れたりすることで不具合が生じることがあります。