- 粉じんと防じんマスク
私たちの周囲には、様々な種類の粒子状物質が存在します。これらの粉じんの中には、呼吸によって体内に吸入され、健康障害の原因となる物も少なくありません。
例えば代表的な粉じん障害である「じん肺」は、0.2~0.5μm程度の大きさの粉じんが肺内に沈着することによって引き起こされると考えられ、長い年月をかけて進行し、現代の医学でも治すことができないといわれています。
また、粉じんの種類によっては、急性中毒や慢性中毒を起こしたり、一定期間を経て発がんするもの、気管支障害や喘患、アレルギーといった症状を引き起こすものもあります。
これらの粉じんの害を防ぐため、作業環境に合わせた適切な防じんマスクを使用することが重要です。
- 防じんマスクの種類・区分
防じんマスクはJIS 規格とは別に、国家検定規格に基づく型式検定が実施されています。
規格の内容は多岐にわたり、安全性が厳しく求められた製品がつくられています。
S | L | 区分 (粒子捕集効率) |
マスク例 | ||
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試験粒子は 固体塩化 ナトリウム |
試験粒子は 液体フタル酸 ジオクチル |
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R | 取替え式 防じんマスク |
RS1 | RL1 | 区分1(80.0%以上) | 1005R型(RL2) |
RS2 | RL2 | 区分2(95.0%以上) | |||
RS3 | RL3 | 区分3(99.9%以上) | |||
D | 使い捨て式 防じんマスク |
DS1 | DL1 | 区分1(80.0%以上) | ハイラック350型(DS2) |
DS2 | DL2 | 区分2(95.0%以上) | |||
DS3 | DL3 | 区分3(99.9%以上) |
※粒子捕集効率のほか、吸気抵抗、排気抵抗も区分毎に規定されています。
- 粉じんマスクの選択条件
防じんマスクは、溶接、解体、研磨、薬液噴霧、粉体原料取扱などの作業で使用されますが、その選択には以下の条件を満たしていることが必要です。
・国家検定合格品であること
・作業環境に合った有効かつ使いやすいものであること
・顔にしっかりフィットしていること
なお、防じんマスクは酸素濃度が18%未満や有毒ガスの環境下での使用はできません。
- 興研の防じんマスク
興研の防じんマスクには、微細かつ有害な粉じんの吸入を防ぐため、捕集効率が高いフィルタが使用されています。
防じんマスクを装着して粉じんの吸入を防ぐためには、このフィルタ性能と、さらにマスクと顔との「密着性」の確保が重要な役割を果たしています。
高い粒子捕集効率を誇るフィルタ技術
マイティ(ユニー)ミクロンフィルター (静電フィルタ) |
アルファリングフィルタ (ろ紙フィルタ) |
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独自の技術によって原反である羊毛に静電気を帯電させ、その静電気力によって粒子を捕集します。 高密度の繊維構造を必要とせず、「捕集効率は高く」、「吸気抵抗は低く」、この相反する性能を兼ね備えています。 |
国内で初めて極細径の繊維をラウンドプリーツ状に一体抄紙成型して誕生したのがアルファリングフィルタです。 コンパクトな形状でありながらろ過面積は広く低い吸気抵抗を実現しています。 |
顔へのフィットを向上させる面体技術
シリコーン面体 | シリコーンは肌に刺激が少なく、肌荒れしにくい素材です。表情の動きにもしなやかに追随し、安定して装着できます。物性としても安定しています。 | |
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フリーポジション アンダーチン |
密着性を追求した特殊な接顔形状。 漏れ込みが起こりやすい鼻の付け根に合わせてからアゴ部を装着することにより、1つの面体でいろいろな大きさの顔にもよくフィットさせることができます。 |
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HAWCリップ |
装着時にしっかりと顔に吸い付くような「吸盤効果」が得られる設計で、高い密着性を実現します。 | |
FF(フリーフィット) リップ |
独特なカーブを持った曲面が顔との密着性を高めます。 日本人の顔の大きさ・形で設計されています。 |
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しめひも |
頭の形状に合わせた3次元立体形状ポリバンドのしめひも採用。 すっぽりと頭に納まり、フィット感、密着性がさらに向上していきます。 |
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フィットチェッカー 内蔵 |
フィットチェッカーが内蔵されているマスクは、いつでも密着性の確認ができます。 |
製品ダイジェストPDFは、こちら (カタログは、セーフティーソリューションTOPより、ご確認いただけます。)
製品の詳細については、直接お問い合わせいただくか、カタログをご請求のうえご確認ください。
問合せ、カタログ・資料請求は、こちら
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