防毒用電動ファン付き呼吸用保護具

防毒マスクの使用が義務付けられている作業場所などで
防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具が
使用可能になります!


これまで電動ファン付き呼吸用保護具については、防じん用電動ファン付き呼吸用保護具(P-PAPR)のみが
型式検定の対象とされてきましたが、2023年10月から防毒用電動ファン付き呼吸用保護具(G-PAPR)も
型式検定の対象に追加されています※1。

型式検定化に伴い、有機則、特化則等が改正※2され、法令等で防毒マスクを使用しなければならないと
されていた作業でG-PAPRが使用できるようになりました。

 ◎経過措置として、型式検定を受けていないJISに基づくG-PAPRは2026年9月30日までは使用可能ですが、
  10月以降は型式検定合格品が必要とされます。


  ※1 令和5年厚生労働省告示第88号(3月27日付)
   「労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生法関係手数料令の一部を改正する政令の施行に伴う厚生労働省関係告示の整備に関する告示」
  ※2 令和5年厚生労働省令第29号(3月27日付)
   「労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生法関係手数料令の一部を改正する政令の施行に伴う厚生労働省令の整備等に関する省令」

     製品情報 ▼    興研のG-PAPR 特徴 ▼   G-PAPRの選び方 ▼  

製品情報
サカヰ式BL-711HG
サカヰ式 BL-711HG型

 規格 / 仕様
  
国家検定合格:第TP147号(全面形G-PAPR)
  指定防護係数:1000
  電動ファンの性能:大風量形 / 漏れ率 :0.1%以下
  質量(平均値):771g 

 特長
  ・視野が広い全面アイピース
  ・会話を明瞭にする「スピーカー」内蔵
  ・肌荒れしにくく、耐久性に優れたシリコーン面体
  ・面体内の内圧監視機能により、常に陽圧管理
  ・フィルタBRD-82を付ければP-PAPRとしても使用できる

 対応吸収缶(別売)
  BRDG-82有機ガス・粉じん用(PL3フィルタ内蔵)
 標準価格
  BL-711HG-02電池・充電器付 109,296円(税抜価格 99,360円)

 

サカヰ式BL-351HGX

 規格 / 仕様
  国家検定申請中(半面形G-PAPR)
  指定防護係数:300※
  電動ファンの性能:大風量形 / 漏れ率:0.1%以下
  質量(平均値):384g
  ※弊社による模擬作業場所防護係数(SWPF)測定の結果、  
   指定防護係数が300を上回ることを証明します。

 特長
  ・マスクをしたままでも会話がしやすい「伝声器」付き
  ・肌荒れしにくく、耐久性に優れたシリコーン面体
  ・面体内の内圧監視機能により、常に陽圧管理
  ・水の浸入を防ぐ高い防水性能IP55
  ・フィルタBRD-82を付ければP-PAPRとしても使用できる

 対応吸収缶(別売)
  BRDG-82有機ガス・粉じん用(PL3フィルタ内蔵)

 

サカヰ式BRDG-82

 規格 / 仕様
   国家検定合格:第TP148号
   除毒能力:50分以上(シクロヘキサン300ppm)
   粒子捕集効率:99.97%以上(区分PL3)
   質量(平均値):87g

 取付可能マスク
   BL-711HG-02、BL-351HGX-04
 標準価格
  BRDG-82有機ガス・粉じん用 2,310円(税抜価格 2,100円)

 


興研のG-PAPR 特徴

防毒用電動ファン付き呼吸用保護具(G-PAPR)の特徴とは?
高い防護能力でマスク内に有毒ガスが侵入しにくい
G-PAPRは防毒マスクよりも、高い防護能力をもつ呼吸用保護具と位置づけられています。
それは、「電動ファン」の機構により、吸気量に対して十分な送風を行い、面体内を常に陽圧に保つことで「高い防護効果」を発揮するためです。
もし顔とマスクの間にすき間が生じた場合(フィット不良)でも、すき間から空気が噴出して有毒ガスや蒸気の侵入を防ぎます。
        
■興研のG-PAPR特徴1
マスク着用時の息苦しさを解消し
作業者の負担が少ない
興研のBL(ブレスリンク)シリーズに採用している興研独自の電動ファンの送風技術「Breath Synchronized-Air Flow System(BSFS)」は、変化する作業者の呼吸に対し高精度に追随した送風を行うため、呼吸にぴったりと追随した送風でマスク着用時の息苦しさを解消します。
またBSFSは無駄な送風を抑えてファンの回転数を高精度に制御するため、バッテリーの電力消費を低く抑えます

■興研のG-PAPR特徴2 
常に面体内圧を監視し送風量低下を送風でお知らせ
電動ファン付き呼吸用保護具が有する安全性を維持するためには、常に十分な送風量を維持し、面体内を陽圧に保って使用することが重要となります。興研のBLシリーズは、防じんフィルタの目詰まりやバッテリー消耗による送風量の減少が原因となる面体内圧の低下を送風の変化でお知らせします※。
※吸収缶の除毒能力の低下を知らせる機能はありません。吸収缶の交換時期は、吸収缶に付属の取扱説明書に従い適切に管理してください。

G-PAPRの選び方



対象とするガス・蒸気の濃度とばく露限界濃度から要求防護係数を算出し、要求防護係数を上回る指定防護係数のG-PAPRを選びます。
要求防護係数の算定方法を詳しくみる▶



マスク選択の基本:
法令で呼吸用保護具の種類が規定されている場合、業界のマニュアル等で化学物質の種類や作業内容による呼吸用保護具の種類等が示されている場合はそれに従います。



次の条件を満たす吸収缶を選びます。
 ☑ 発生するガス・蒸気が吸収缶で除毒できる吸収缶
 ☑ 作業時間に対して、十分な除毒性能を持つ吸収缶
 ☑ ガスと共に粉じんが発生する場合、ガス・蒸気がミスト化しやすい場合は、防じん機能を有する吸収缶
    (防じん機能が粉じんに対する要求防護係数を上回る指定防護係数であることも確認します)





以下の場合は、G-PAPRが使用できないため要求防護係数を上回る指定防護係数の給気式マスク (エアラインマスクや空気呼吸器)を選択します。
 ☑酸素欠乏環境またはそのおそれがある環境(酸素濃度が18%未満)
 ☑IDLH濃度の環境
   IDLH濃度:短時間ばく露で生命・健康に危険がある濃度
 ☑ ガス・蒸気の種類または濃度が不明な場合
 ☑ 性質の異なるガス・蒸気が混在する場合
 ☑ 要求防護係数を上回る指定防護係数のG-PAPRがない場合
 ☑ 対象のガス・蒸気を除毒できる吸収缶がない場合
 ☑ 対象のガス・蒸気の濃度が0.1%を超える場合(BL-351HGX、BL-711HGの場合)
 ☑ 火花の発生により爆発する可能性のある粉じん作業、可燃性ガス環境 
 ☑使用環境が常温・常湿・常圧から大きく外れる場合(著しく性能が低下するおそれがあるため)
   ご使用の場合は、必ず製品の取扱説明書をご確認ください。

対象の有害物質に対して各製品が対応できるか不明な場合は、
当社ホームページまたは最寄りの営業所までお問合せください。


会員サイト「興研 CHS CLUB」では、G-PAPRをはじめとする
マスクの使用と保守管理のポイントを動画でご紹介しています!